2009年11月8日日曜日

老姉妹からのお便り

先日、1枚のグリーティングカードが来ました。
私がペンシルバニアに引っ越す前、ニュージャージーの北のほうに住んでいたのですが、
そこのアパートの1階の姉妹からでした。

私はそのアパートに3年近く住みました。築106年という家を改造した、4部屋だけのアパートで、1階にはポーランド系の老姉妹、2階は私とポーランド系の30歳の女性、3階は大家さんの娘さん、という住人でした。

1階の老姉妹は、はじめはなんだか偏屈というか、むっつりした人たちでしたが、挨拶を交わし続けていくうちに、だんだん気心も知れて、とても仲良しになりました。お姉さんのほうは肺気腫で、酸素ボンベを1日20時間つけていなくてはなりません。それで、どうしても出かけることも少なくなり、家の玄関のポーチに座って隣近所の人と話しています。妹さんも、一緒にポーチに座っていて、そこに近所の人も加わって、おしゃべりの場でした。ですから、どうしても出かけるときは顔をあわせることになり、次第におしゃべりをするようになっていきました。

私は、その小さな町のはじめての日本人だったそうで、はじめはみんな私のことを警戒していたように思います。でも、たぶん、1階の姉妹から私の様子が伝わったのだと思うのですが、次第に警戒もとけ、仲間に入れてくれるようになっていきました。

ご近所づきあいは楽しいものです。私が留守の時は、荷物が届けば預かってくれます。私は、雪が降れば雪かきを担当します。お互いに、できないところを助け合って、けっこう仲良しになりました。そんなわけで、出かけて帰ってくると、井戸端会議に参加することになり、なかなか家に入れません。そういうことが楽しく幸せでした。私が引っ越すと決めたら、その姉妹はとても残念がってくれました。そして、引越しの日、なんと、涙を流して別れを惜しんでくれました。私って幸せ者だなあ、としみじみ感動しました。

サンダル履きで近所のコンビニに行った時に、ちょっと立ち話する人がいる、というのは、日本では当たり前のことなのですが、外国では、それができるようになるのは夢のようにうれしいことです。ニュージャージーの小さな町で、私はそれを体験することができました。とても幸せです。

そしてこちらに引っ越して2年半ほど。
引っ越した当初は手紙を交換したりしていましたが、忙しかったりいろいろでだんだんご無沙汰になっていました。それがひさしぶりにひょっこり手紙が。これってとてもうれしいものです。すぐにお返事を書きました。またお返事くるかなー。

きょうのカード。




これ、桜なのかしら?日本の桜とずいぶんちがいますよね。
桜はこちらにもけっこうあります。
フィラデルフィアも、フェアーモント公園というところに日本と親善で交換した桜(ソメイヨシノ)がたくさんあります。
春はその桜を見る人でにぎわいます。
私も行って見て来ましたが、とってもきれいでした。
ただひとつ、日本と違うのは空の色でした。
日本の桜の時期って、そらがうす水色ですよね。
こちらの空は、日本の秋空みたいにいつもまっさおです。
まっさおな空だと桜のピンクはあまりにも薄くて、白かな?って間違えそうになります。
そういう目で見ると、ふむふむ、この絵はアメリカの桜、って気がします。

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